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雑念エッセイ Archive
拝啓、責任者様
- 2010-02-14 (日)
- 遺伝子組み換えでない | 雑念エッセイ
とあるセルフうどん屋で、ぶっかけと天ぷら2品を盆に乗せカウンター席についた。半熟たまごと小エビの天ぷらに味をつけるべく醤油を傾けると、蓋と本体のつなぎ目部分から中身が漏れ出て、盆の上にだらしない足跡を残した。
なんだよこれ。私は隣の席の醤油をさらい、再び傾ける。ところが今度は出ない。一滴たりとも出てこない。何度も強く振り続けるとようやく、吐きたくても吐けない酔いどれ女子の吐瀉物のように、気持ちばかりの小さな滴がぽたりと降ってくるだけ。見てみると案の定、後頭部の穴が塞がっている。私は一旦、割り箸を盆に置き、爪楊枝を後頭部の穴にプスっと差し、息をさせてやった。
この時点で私の食うぞゲージは35以下に低下。「すいませーん!」。店員を呼び、この体たらくを知らせるべきかとも考えたが、やめた。醤油に振り回されたみじめな気持ちでは、どんな柔らかなもの言いを心がけてもトゲが出る。ましてや狭い店内、女性セブンが好きそうな中年女性の耳目を集めることとなり、彼女らに「みみっちいクレーマー」のレッテルを貼られることは目に見えている。かといって、各席に備えられているご意見どうぞの紙切れに訴えを書写するのも回りくどくて男らしくない。
東京に住んでいた頃、とある定食屋で冷しゃぶ定食を注文した。リーズナブルな価格帯から考えても作り置きであることは十分に承知していた。してはいたのだが出てきたそれは、明らかに干からびていた。ショーケースのサンプルかと見まごうばかりにカチカチのカサカサ。どう考えても客に出していいレベルとは思えなかった。私は憤怒した。「ビーフジャーキーかよ!!!」。言えなかった。10対0で勝てた物件なのに。今考えてみるとあれはきちんと言うべきだった思うのだが、当時の私は東京に怯えながらの暮らしを始めたばかりで、調理場のカーテンの奥に憎悪の視線を送りつつ、心の中指を立ててファックファック言いながら食べた。熱いものをハフハフ言いながら食べるみたいに、ファックファック言いながら食べた。
きちんと苦情を言う。それがサービス向上につながることは分かっている。分かっていても言えないのは、それがとてもエネルギーを消費する行為だから。だったらそのエネルギー、他のことに使おうよ。・・・というのは表向きの理由で、ただ単に勇気がないしめんどくさいだけ。だから、行き場のない怒りをこの場でこうして繰り出すことしか私には出来ない。そして、このひどく遠回りな攻撃が光回線や電波を通じ、前述のうどん屋や定食屋のスタッフの画面にいつかは届きますように。そんな願いを込めて書いている。ファックファック言いながら書いている。
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日曜日あるある
- 2009-11-15 (日)
- 雑念エッセイ
ちびまる子ちゃんエンディングテーマの音量の大きさに仰天、脊髄反射のリモコン探しを日曜ごとに繰り返すたび、「ちょいとアンタ、サザエさん症候群に肩まで浸かってボサーっとしてんじゃないよ」。まる子に嫌味ゼリフを言われているようでハッとする。そうだよな、こんなんじゃダメだよな。よし! 気を引き締めてまた明日から頑張らなきゃ! と、そんなふうに思ったりは、しない。なんでエンディングだけ音デカいんだよ毎週毎週ビビらせやがってこの野郎! と思う。毎週思う。毎週思わせられている。なのにgoogleで「ちびまる子ちゃん エンディングテーマ 音量」とやってもそれっぽい検索結果が出て来ないのはどうして? オレんちだけ? うそ、オレんちだけなの?? これってあるあるネタじゃないの??? えー、「日曜日あるある」ってタイトルにしちゃったんだけどなあ。はい、というわけでこの記事を読んで「あるあるー!」って思った人は、その旨を自分のブログでアップするように。みんなで「ちびまる子ちゃんのエンディングテーマは音量がデカい」ってことをgoogleに刻んでやろうじゃないか。なんだよ忘れたのか? どうでもいい記憶を残すのが僕らの使命、だったはずだろ?
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停電
- 2009-11-05 (木)
- 雑念エッセイ
結局、原因は分からずじまいだったけど、こないだ会社で停電があった。蛍光灯、PC、コピー機、工場の機械、すべてが一瞬にして、落ちた。そのときオレはウンコをしていた。ぎょっとして引っ込んだ。窓なしトイレの漆黒にまみれて暗中模索、手探りで拭く。おそらく完全ではなかったがやむを得ない。いや、だけどどういう確率なのかと思うよ。ウンコ中に停電て。宝くじでも買うか。それとも運の尽きか。保存してないファイルがあったらしく「データ、データ!」と同僚が叫んでいたけれど、オレだって暗くて不安ななか「出ーた、出ーた!」よ。座布団7枚的なこと言ってお茶を濁そうかと思ったけど、よく考えたら、普段から手探りなんだね。拭くのって。だからみんな、停電でも安心して拭いてね。
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