300エン。
新品未開封。
柄は何周も何周も回った挙げ句、
もの凄く新しい流行の予感、モンペ。
イラスト女性のように、さあ、手を伸ばして。
いや、伸ばしてる場合じゃないですよ。
奥のトラクターのおとっつあんが、
「はやぐしろ」って怒ってますから。
頭には、手ぬぐいを巻いて、
前髪をちょろっと出す、
そんな、オシャレ着こなし。
さ、アナタも、
オシャレ泥棒を決め込んで、稲刈りしよっ!
(限定数1)
300エン。
新品未開封。
柄は何周も何周も回った挙げ句、
もの凄く新しい流行の予感、モンペ。
イラスト女性のように、さあ、手を伸ばして。
いや、伸ばしてる場合じゃないですよ。
奥のトラクターのおとっつあんが、
「はやぐしろ」って怒ってますから。
頭には、手ぬぐいを巻いて、
前髪をちょろっと出す、
そんな、オシャレ着こなし。
さ、アナタも、
オシャレ泥棒を決め込んで、稲刈りしよっ!
(限定数1)
こういうのを見つけたんですよ。
「ずんだ」って言ったらあれですよ、枝豆をすりつぶして作ったあんこですよ。
食べたことありますか? 「ずんだもち」とかすんごくおいしいですよね。
うーん、だけど、これ、どうなんでしょう?
原材料に、枝豆とカカオ豆が入ってるってことは、豆バーサス豆ですね。
でも、買っちゃいました。
たまらんたまらん、気になって気になって、んもー、たまらん! ってレジに差し出したら、「840円になります」ですって。ですってよ。高い、高くないですか? 普段、菓子類とか買わないから分からないですけど、こんなもんですか?
これ、普通の大きさなんですよ。こういう限定商品って、やたらとデカイのあるじゃないですか。ジャイアントポッキーとか、ジャイアントプリッツとか。でも、ずんだキットカットは普通の大きさなんですよ。なのに、840円なんです。
サイズ比較の定番ってタバコですけど、私はもうやめたので、代わりにCDを並べてみました。ほら、普通の大きさでしょう? あ、あー、あーそうかそうか、これだと、CDじゃなくてLD(レーザーディスク)じゃないの? って言われる可能性があるか。・・・じゃあ、こうしてみますね。
靴です。サイズは25.5センチです。え? 本当はもっと足デカイんだろって言うんですか? LDよりデカイ足ってどんな足ですか。そんなわけないじゃないですか。もう、じゃあ、これでどうですか?
猫です。ウチの猫です。化け猫ってどういうことですか? そんなにデカくないですって。だから、あれは、LDじゃなくてCDなんですって。もうこれ以上、普通の大きさだってことを証明できる手段なんてないですよ。なんなんですか? もう、分からず屋! ああ、匙、投げたいです。・・・あ! これどうですか? これなら分かってくれるんじゃないですか?
文庫本です。もう、挙げ足取るのはやめてくださいね。
そうですよね、なにも言えませんよね。え? なんですか?
こんな、被害妄想な、記事書くような、やつは? え? 人間失・・・、あー、聞こえない聞こえない、あーーーー聞こえない聞こえないーーー、あーーーー(低音)、あーーーーー(高音)、聞こえませーーーんーーーーー。もう言った? 言うの終わった? え? え?
人間失格!
きゅう。
***
食べてみました。
封を切った途端に枝豆の香りがすごい。
味的には、枝豆の香りがするホワイトチョコレートといったところですね。
ずんだ、ではないような。
でもまあ、普通においしいです。
エクセル。
「Ctrl+C」でコピーしたセルをペーストするために下方向にぐーっとドラッグする。ぴゃー!っという間に2000行。うぉっとっと。いっつも思うんだけど、必要ある? あの鉄砲玉のような加速って。で、上に戻せば戻したでぴゃぴゃーん!という間に1行目。まてまてまて。ペーストしたいのは100行、たったそれだけなの。分かってるって、お前が速くスクロール出来るのは分かってるって、すごい、すごいよ、お前がすごい速いってこと、すごい分かってるのオレだけだよ。とテレパシーを送ってなだめすかしても受信してくれないので、肩をガチガチに強ばらせて神経質オーラを発しながらおっかなびっくり小出し小出しにマウスカーソルを進ませ、戻し、進ませ、戻し、やっとこピッタリ100行を選択して「Ctrl+V」でペーストしたつもりがコピーしとる。コピーされた空白のセルがチカチカって光っとる。がく然とする。やり直し。
あるある、よくあるー!
という声が聞こえてきそうな、誰しも一度や二度どころでなく経験している他愛のないエピソードだけども、こんなエラーを一日に何十回となく繰り返すと、夕暮れ近くにはいよいよやられてきて、自分はどうしようもない人間なんじゃないかという絶望に暮れた精神状態になってくる。現実逃避したい。
実際、同じミスを繰り返すノータリンには違いない。でも認めたくないから、マウスのせいにしてみたり、コピーされたチカチカのセルに、「通常のセルとは違うってことを分かりやすくアピールしてんじゃねえよ!」と理不尽に毒づいてみたり、だいたいがやね、「C 」と「V」が近すぎる。どこの馬の骨だよ、このショートカット発案したやつは。と、大人な話し合いをするために、そいつを血眼で探し出して、見つけた刹那に胸ぐらを掴みながら「あの、とりあえず、サイゼリヤ的なところでいいですか?」と伝え、最寄りのイタリヤっぽい飲食店に移動したのち、サラダバーをドリンクバーで流し込みながら、さんざんぱらとっちめたい。どういうつもりなんだと。
もし、そいつのサラダがなくなれば色どりよくサーブしてやり、ドリンクが空になればおかわりを運んでやったりしながら、ねちっこく説教を垂れ流したい。コピーの「C」は分かるけど、ペーストの「V」ってなに? ヴェースト? じゃなかったらベースト? ザ・ベースト? なんだよエロ本か、それは「ザ・ベスト!」って、そんなことはどうでもいいからさっさと答えろお願いします。なんで「V」にしたの? なんで? なんで? 苦手なヤングコーンを代わりに囓ってやりながら問い詰める。答えてはやく。「・・・ヨカレト、オモテ」。そいつから謝罪の色が見え隠れする発言を引き出して溜飲を下げた私は伝票を手に立ち上がり、「気にするこたねえさ」とやさしく肩を叩き、Vサインをひとつ送る。頓知のきいたことをしたつもりになって店を出た。
以上、現実逃避おわり。
信号待ちで隣に止まった白いマーチのお姉さんがキレイだった。まとめ上げた黒い髪に白いうなじ、ピンクのTシャツが眩しく映える。ハンドルを握ってキリリと前方だけを見据える横顔の佇まいに魅了された。そんなお姉さんが、なんとかエクスプレス(うろ覚え)とかいうスカした名前の運送トラックに煽られていた。つかず離れず車体を左右にゆらゆらさせるその様は、頭にネクタイ巻いた酔いどれサラリーマンのセクシャルハラスメントを連想させた。おい! オレのお姉さんになんてことを! と義憤に駆られたが、どうしてあげることも出来ない。悲しい。
煽りが嫌いだ。必死でウンコを我慢している状況で背後に立たれるのと同じくらい嫌いだ。大嫌いだ。うっかりブレーキも踏めないような車間距離にストレスメーターはたちまちレッドゾーンを振り切り、こめかみあたりの血管が弾けそうになる。窓から中指を立てて汚い言葉を叫びたくなる衝動を、これまで幾度となく飲み込んできたことか。
ガラリと話は変わって、路上にはキレイなお姉さんもいるがカッコイイお姉さんも多い。くわえタバコで颯爽と飛ばすお姉さんである。男のくわえタバコよりカッコよく見えてしまうのが不思議だ。くわえタバコの煙で目を細め、左手に携帯電話、さらに右手の内掛けハンドルでばっちり左折をキめたりすると言語道断にカッコイイ。長距離トラックの運ちゃんより断然カッコイイ。いやいや、勘違いしないで欲しいのは、運転しながら吸うなって言ってるんじゃないですからね。ただ、女の子には、そういう種類のカッコよさは必要ないんじゃないかって思うだけです。
さらに話は変わって、キレイなお姉さん、カッコイイお姉さん。それに加えて変わったお姉さんもいる。信号待ちでバナナを食うお姉さんを対向車線に発見したのだった。いや、正確に言うとオバさんで、うーん、これを言うとネタなんじゃないかと思われそうなのだが、そのオバさん、ガッツ石松に似ていたのである。
しかしそれは、バナナというアイテムに古来より備えられている『手にした人すべてにガッツ石松的な要素を付与する能力』のせいかもしれない。NO! だからといって安心するのはよくない。要するにバナナを手にした瞬間、私たちはガッツ化するのである。
試しに、身近な人にバナナを持たせてみたらどうですか。ほら。そんな人の運転でドライブに行きたいですか? 行きたいんですか? バナナ片手に内掛けハンドルなんてもってのほかだし、そもそもバナナを手にした人に運転をさせちゃいけないと思いませんか。運転に説得力がなくなる気がしませんか。
携帯電話もカーナビの操作もバナナも停止してから。県警からのお願いです。
#1
うう。
暑い。
直射日光のタコ殴りによって失神寸前の日々。肉体労働者にとっては酷な季節である。これは、灼熱的嫌がらせと言っていい。これほど辛いのならいっそ、ホモ上司の性的嫌がらせのほうがなんぼかマシだぜ。といった気の迷いも起こるが、しかしそれは開放的な夏のいたずらのせい。大丈夫、まだ間違いは起きてない。
猛烈に喉が渇いたので、自動販売機でスポーツドリンクを買う。
もどかしい手つきでペットボトルのキャップをキリッとひねり、喉を鳴らしてラッパ飲みした視線の先に、結露した「ゼロカロリー」の文字がにじんで見える。私はため息をつく。
「ノンカロリー」
「ローカロリー」
「カロリーカット」
「カロリーオフ」
すべて、カロリーの低さを示す表記である。
どうも釈然としないのだ。
なんの因果で、汗を流し体力を使って手に入れた賃金の大枚をはたき、カロリー無混入の商品を買わされなきゃならないのか。こうした表記を見るたび、私はなんだか損した気分になる。
#2
損した気分は、暑さの中で怒りへと変わる。
体力消耗した憔悴ヅラの労働者にこんな仕打ちってないよ。どこさ隠したカロリーを。ああ、カロリー不足で体が疼くぜ、補充させろよカロリーを。カロリーくれよ、カロリー、カロリー、カロリーくれよ、カロリーィヒヒヒ・・・キィエエエエエィ!!
キレた。
そして、キレを頂点とするその怒りは新しい歌を生んだ。
脳内バンド「ゆるゆる帝国」による、脳内レーベルから8月9日リリース予定の脳内シングル「カロリーちょうだい」である。
♪
オレにちょうだい
ちょうだいオレに
高カロリーをちょうだいよ
オマエの持ってるカロリーを
ぬるめに燗したカロリーを
オレのポッケにねじ込んでみてよ
いいさいいさ それでもいいさ
オマエがオレを 無視とかするなら
旅行に行くなら せんべい 鹿 奈良
韻を踏んでも シカトをするなら
オレは休日 油をなめて
なめて過ごすぜ
サラダ油を
フォエバ
過ごすぜ!!
私の脳内に、ヘビーローテーションで流れ続けた。
#3
これほどまでに低カロリー食品が蔓延しているにも関わらず、ダイエット関連商品の売上げが低迷しないのはどういうことだろう。摂取するカロリーが少なくなれば体重も減少するという単純な図式が成立しないことの疑問を思うとき、胃液分泌のトリガーとなる「グルメ番組」の存在ぬきには語れない。
ハム、エビ、スイーツ。
うまいものをたらふく食えと促し、その舌の根の乾かぬうちに痩せろ痩せろと急き立てる。我々は気付くべきである。カロリーの自転車操業を必死で漕がされていることに。さ、勇気を出してペダルから足を離すのです。
さらに気付いて欲しいのは、低カロリー食品によってダイエットを成就させたのは消費者ではなく、残業続きの商品開発者、フル稼働の工場で働く従業員、スターを起用し徹夜でCM撮影、編集に明け暮れる広告代理店スタッフなど、ゼロカロリー食品を世に送り出すために多大なカロリーを消費した彼ら自身なのだということに。
#4
クレジットカードは現金の手触りが確認出来ないがゆえに、注意しなければ使いすぎてしまう。同じように、カロリーも目に見えないがゆえに摂取しすぎてしまうのではないか。だったら想像すればよいのだ。なんかこう、白くて、やわらかくて、もちもちした感じもの。それがカロリーであると。何か口に運ぶたび、「白くて、やわらかくて、もちもちした感じもの」が体内で脂肪に変わるのだと思い込む。過剰摂取の抑止力になるはずだ。白くて、やわらかくて、もちもちした感じもの。それを忘れないで欲しい。
#5
私は危惧している。
ゼロカロリー食品の増加によって、深刻なカロリー不足に陥ることを。当然、カロリーがらみの犯罪が急増するだろう。目出し帽のカロリー強盗が「カロリーよこせ!」とコンビニを襲い、新橋のサラリーマンは「手持ちのカロリーをぜんぶよこせ!」と若者に恫喝され、リーゼントの不良たちは「ジャンプしてみろ」とカロリーをカツアゲする。「またもやカロリー狩り!」の文字が紙上に踊らぬよう願うばかりだ。
#6
たけしメモ風に。
■こんなカロリーはいやだ!
餅だ
白くて、やわらかくて、もちもちした感じもの。
とは言ったけど、これ、完全に餅だよ。
つきたてで湯気出ちゃってんじゃねえか。
バカヤロウ!
■こんなカロリーはいやだ!
こんにゃくだ
お土産やのオバちゃんが、
「アッチのほうにも効くのよ」
ってニヤニヤしながら力こぶ決めてくるんだけど、
どっからどう見てもこんにゃくなんだよな。
ほとんどカロリーないっての。挙げ句の果てに、
「私をお土産にどうかしら?」だって。
バカヤロウ!
■こんなカロリーはいやだ!
鍋の具だ
「さささ、食べて」
って渡された取り皿に半透明のそうめんぽいのが入ってて、
何これ?って聞いたら、
「マロニーよ」
だって。ボキャブラ天国じゃないんだから。
バカヤロウ!
#7
カロリーとは関係のない話。
大量の汗をかくと、おしっこの回数が極端に減る。1日1回なんてこともざらなのである。摂取した水分はすべて塩分と一緒に汗となって流れ出すから問題ない。心配なのは、尿に含まれる尿素とか老廃物の存在だ。おしっこが出ないということは、つまりこれらが排出されてないということである。膀胱のあたりに沈殿して石になったりしないのだろうか。尿道結石を患った友人によると、小石が尿道を通過する際の痛みは相当なものらしい。話を聞いて縮み上がった私だ。
とにかく不安である。おかげで7時間半しか眠れない日々が続いている。すみません、すみませんが、このブログを読んでる方の中に、どなたか医者は、お医者様はいらっしゃいませんかー!?