妹が子供3人を引き連れ、一時的に実家へ戻ってきた。
どうやら旦那と喧嘩したらしい。私はなにひとつ理由を聞くこともしないで、まるで、ずっと前からそういう生活を送ってきたかのように振る舞った。
なんてやさしい兄なのか。
妹も、その笑顔の下で、感涙にむせび泣いているに違いない。
食事を終え風呂に入ろうすると、「ね、ね、お兄ちゃんとお風呂入る??」と妹が子供2人に聞いている。私にとっては、5才の甥と3才の姪だ。
正直私は、「めんどくせえ」と思っていたのだが、姪が「はいろー」とちょこちょこ足にしがみついてきたので入ることにした。
風呂上がり、体を拭ってもらいながら甥が言った。
「まとはずれのおちんちんねー、でっかいんだよー」
甥のセリフに食い気味で姪が続ける。
「でっかくなったんだよー」
変質者を発見したかのような妹の横目。
待て待て待て。違う、違う、何もかもが違うでしょ!?
入浴のあいだじゅう私は平常心だったし、おちんちんの状態も平常だった。それに、そういうロリータな趣味は持ち合わせていない。
ついでに言うと、平常時からでっかいわけではなく、甥が自分のものと比較して「でっかい」と評しただけで、そしてそれに追随しようとした姪が、「でっかくなった」と”過去形”の意味も知らずに発言した。たったそれだけのことだ。
妹よ、上手に言葉を操ることができない子供の発言と、血のつながった兄妹として十数年ひとつ屋根の下に暮らしてきた兄と、いったいどっちを信用するというのか。
潔白の情報をふんだんに盛り込んだ視線を送ったものの、妹の目が笑うことはついになかった。
そうかよ、そういうことかよ、親になるってそういうことかよ。なんだよ、行け行け、はやく出てゆけ!
「ちんちんおっき」
以前親戚の姪っ子がまだ3歳くらいの時に私に向ってこういいました。
君はどこでそんな言葉を覚えたの?
と問い詰めようかと(笑)。
>ほりまささん
覚えさせられたってことはまずないような気がするんですよねえ。
ってことは、聞いてて覚えてしまった。ということになりますよねえ。
そうなると、いつ聞いた? ・・・なーんて想像をするときりがないし、
想像しないほうがいいかもしれません(笑)