残念な尿≒残尿


 女性にはとっつきにくい話題で申し訳なく思っていますし、ついこないだも尿の記事を書いたばかりなので、「もしかして、頻繁に尿の記事を書くってことで『頻尿』とか言いたいの?」などとおっしゃる方もおられるようでなんだか悲しいです。

 まあ、そんなわけでですね、「まさかまさかそんなこと」などと思っておりましたが寄る年波には勝てないとでも言うんでしょうか、30を超えたあたりからあからさまにキレが悪くなりました。

 残らず用を足すじゃないですか、で、水洗い後の毛筆さながらプルンプルンプルンといつもより多めに振って万全を期しても、ファスナーの奥へと収納した途端、ツツーと何滴かが太ももを伝ったりするんです。

 きゃーヤだ! ってそんな、俺たちだってイヤなんですから。あのね、想像以上の不快感なんです。拭えるならすぐさま個室に飛び込んで拭いたいんです。でもね、いるでしょ? 他にも用を足している人がいるでしょ? そういう人たちの手前、「アイツ、間髪入れずにウンコすんの?」なんて思われたくないので、太ももを伝う尿がどんなに不快であっても何食わぬ顔でトイレを去らなきゃならない。それがビジネス。

 だけどひとつだけ言えることは、誰も悪くない。誰も責めることが出来ないんです。だから責任の所在はどこにもない。それぞれがそれぞれに最善を尽くしてて、一連の流れに何ひとつ悪意が介在していないとなれば、これはもう、天災だと思うよりほかないんです。

 また今日も、日本中のサラリーマンの太ももを尿が伝っています。その尿は、大地へと伝い水たまりとなり池となり、やがて溢れて川へと変容し、せせらぎ流れて別の川と出会い、ほとばしり、濁流となってうねり、とうとうと流れる大河となり、ついには母なる海へと辿り着くのです。

 残念な思いを抱えながらサラリーマンは生き、そして、日本を支えているんです。残念をバネに、これからも日本を支えて続けてゆくんです。それがたとえ、残念な日本であっても。

残念な尿≒残尿」への3件のフィードバック

  1. 座りションちょうおすすめですよ。

  2. 40過ぎるとねぇ・・・・・もっと凄くなります。
    きっと(涙)。

  3. >cube1192さん
    聞くところによると、汚れないように座ってする男性が増えてるとか増えてないとか。もしかしてすでに主流??

    >ほりまささん
    こわい。こわいです。
    常に漏れなが歩いたりするんでしょうか。
    そこまで行くと、なんていうか、老人ですね(尿)

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