目に青し、冬晴れの空


 車の中を掃除していたら助手席の下に午後の紅茶が転がっていた。うわうわうわ、いつのだよ。触れた瞬間、破裂しそうなほどパンパンに膨らんでいて危険。俺は爆発物処理班のように、小動物丸呑み後の蛇みたいなペットボトルを息潜め慎重にピックアップ、「離れろぉ!!」大声をあげながら地面に叩き付けると、ポン!! 破裂音とともにキャップの弾丸がこっちにすっ飛んできた。あああっ、俺があぶな!かったけれども、熊川哲也のようなステップでひらりとよけたので大丈夫。ほら、悲しくなるくらい冬晴れの空が青いよ。