冷や飯を小ぶりの茶碗によそい、醤油をすっとひと垂らし、七味をささっと振って、碗肌から沸かしたての湯を一気に注ぐ。
アルコールに蹂躙された胃腸を手当てするのが待ちきれないかのように、茶碗全体から真っ白な湯気が舞い上がり、まるで急かすように自らの存在をアピールしてくる。
まずは黄金色のスープを、立ち上る湯気をかき分けながら、ずずっと一口啜る。次に、箸の先でご飯を軽くほぐす。ほぐしすぎないのがコツだ。七味がスープの水面で大きく旋回し始めたら準備はOK。
できるだけお行儀悪く茶碗に口をつけ、箸を構え、スープとご飯と七味をバランスよく口の中へ流し入れる。その三位一体が喉元を過ぎたら、その先は何も考えなくていい。頭を真っ白にして、短期決戦で思うがままかき込むのだ。
空になった茶碗から、くすぶる戦火のように小さな湯気がひらひらと舞い上がる。戦いは、すべて終わったのだ。両手を後ろに突き、天井を見上げて大きく息を吐く。
ふうー、まずかった。
味、もの凄くうすい。醤油ひと垂らしではまるで足りない。なんの出汁もない。脳内レシピでは絶品だったのだが。面倒くさいからといって、いささか手を抜きすぎたと反省した。
詩的でしかもおいしそうな表現をされるものだから、あれ?
しょうゆひと垂らしでおいしいのかなあなんて思ったのに、ついつい騙されそうになっちゃいましたよ。
イメージとしては、永谷園でおにいちゃんが豪快にお茶漬けをすする感じですよね?
どもっ!
お茶漬けで味が薄いのはおかゆと一緒ですからね。
せめて漬物か塩辛(桃屋のイカの塩辛がお勧め)を入れるだけで美味しくなりますが。
飲んだ後は特に味の濃いものが美味しいのでしょう。(とんこつラーメン最強!と思う九州人)
>テロメアさん
そうですそうです、あの美味しそうな感じを再現してみました。
酔ってると、さじ加減もいい加減になってしまうんですよねえ。
>ほりまささん
とんこつかあ、最近食ってないなあ。飲んだ後には食ったこと
ないですけど。まあ飲んだ後は、汁物だったらなんでもイケます。
節操がない・・・ってことでもありますが(笑)