参考記事:「MOTTAINAI」について。
「もったいない」ってよく聞くけどあれ、どうなんでしょう。いや、活動自体は素晴らしいんです。だから文句言うつもりなんかさらさらないですし。でもなあ・・・と思うんです。懸念してるんです。
その前にですね、私の低感度アンテナでもキャッチ出来てますから必要ないでしょうけど、もったいないの活動について、上っ面で説明します。
ケニア人女性のワンガリ・マータイさんが来日した時分に「もったいない」の意味を聞いて感激したと。『消費削減(Reduce)・再使用(Reuse)・資源再利用(Recycle)の3つの単語を、たったひとつの単語で表現できるなんて!』と。存在しないらしいんですね他の国には。「もったいない」に匹敵する単語が。で、のべつまくなし「MOTTAINAI、MOTTAINAI」って世界中に言いふらしてブレイクした。と、こんな具合です。
確かにね、缶コーヒー1本でも袋に入れようとするでしょ、入れ込んでくるでしょ、コンビニの店の員は。弁当の容器だって捨てようとすると、やけにかさばるし。あと、1本1本袋に入った爪楊枝。どうかと思います。消費削減(Reduce)の視点から見ると。過剰包装はやめよう、って思いますよ。なにかにつけて動きに無駄が多い私でさえも思いますよ。
それから、再使用(Reuse)・資源再利用(Recycle)の視点から考えると、風呂水を洗濯に使うのは言うに及ばず、スーパーのチラシを刻んでメモ帳にしたり、小さい石鹸同士をくっつけて1個にしてみたり、蛍光灯も小さい輪のやつだけ点灯するとか、ウェットティッシュは洗って乾燥させてノーマルティッシュとして使うとか。
要するに「もったいない」イコール「みみっちい」なんです。『もったいないと、みみっちいは意味が違うよ。』なんて奇麗事言ってたら、この活動は成功しないんです。意味は違っても行為は同じ。そこをはっきり認めていかないとダメだと思うんです。食卓でホッケつつきながら、『セレブになりたいの。』なんて言ってるOLにも、その事実をはっきりと突きつけるべきなんです。
これが、この活動の最大の問題点。「みみっちい」に耐えられない人間の弱点。私たちはひとつ上のステージへ行かなければならない。冒頭で「でもなあ…。」と呟いたのはそういうことなんです。
この問題を解決する具体的な方法は、「MOTTAINAI」だけではなく「MIMICCHII」を並行して全世界に広めていくこと。私たちが好きな、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」に倣って、「みみっちい、みんなでやれば恥ずかしくない」を裏スローガンとして。
ビバ!みみっちい。