脳内十番勝負(2007年01月)


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[勝負No.10] 2007.01.29 23:24

オシャレうどんを食べたいな

真っ白な器の 真っ白なうどん

ちっちゃなねぎで めかしこんだ

真っ白な器の 真っ白なうどん

800円になります ああ食べたいな

真っ白な器の 真っ白なうどん

脚の長い椅子に腰掛けて

街の様子を観察しながら

食べたいな オシャレうどんを食べたいな

[勝負No.9] 2007.01.29 23:02

焼きなめこ

[勝負No.8] 2007.01.29 22:58

マクドナルド まくどなるど

山瀬まみなら まぐどなでゅど

[勝負No.7] 2007.01.29 22:32

僕には夢がある

誰にも話したことがない夢がある

今はJAと呼ぶらしいけど

農協の事務をしている女の子

擦れていない 素直で赤いほっぺの

大根とごぼうと里芋の知識が豊富な

抱きしめたくなるよな 笑顔を見せる

そして 膝頭が乾燥している

純朴な 農協の事務職員の 

女の子を 嫁にもらいたい 

そんな夢が 僕にはある

[勝負No.6] 2007.01.29 21:57

おい この高級車をちょっと止めてくれないか

これ以上 我慢出来ないんだ

弧を描いた 健やかな僕の放尿

何かの葉っぱが揺れて戻って

おじぎをしてるみたいだ 鹿威しみたいに

[勝負No.5] 2007.01.29 21:25

君が台所に立っている

朝から台所に立っている

新鮮な蟹を使って君は

新鮮なずわい蟹を使って

君はカニかまを作っている

[勝負No.4] 2007.01.29 20:44

イルソン イルソン キム・イルソン

モバイル モバイル モバ・イルソン

ソンソン ソンソン 孫正義

[勝負No.3] 2007.01.29 20:27

布団にもぐり放屁して

むせかえる僕の様子に

百年の恋よ冷めないでもらえますか

[勝負No.2] 2007.01.29 20:25

自分の中の粗悪な部分

舌が痺れて気絶しそうに苦いそんな成分を

NASAのテクノロジーを使用した

中空糸膜的なものを使って

丁寧にろ過したい

[勝負No.1] 2007.01.29 17:51

ぼくは出っ歯でメガネのサラリーマン

来る日も来る日もバターをはこぶ

雨が降ってもトマトを転がす

タコをひっくり返すのは水曜日

生臭い作業着で弁当を買って

潮風と一緒に丸飲みするよ

ぼくは出っ歯でメガネのサラリーマン

脳内十番勝負について


この勝負は、ボクシングのスパーリングみたいなものです。
勝負は毎月一回行われ、短時間の間に出来る限り小気味良く、連続十回勝負を基本とします。

意味を見いださないで下さい。
この勝負は、脳で涌いた言葉を順番に羅列しているだけです。

そこには何の深い意味もありません。
だから、勝手に何かを感じ取って自分探しの旅に出たりしないでください。

旅先でワニに噛まれたり、誰も見たことのない生き物に噛まれたりしても責任は持てません。なのでどうかお願いです。意味を見いだそうとしないでください。さらりと読み流すのがベストです。

コメントは出来ません。
これにコメントなんかしないほうがいいです。
道端に転がる糞程度に思っておいてください。
苦情、もしくは、ぜひ何か言いたいという方は、このエントリを利用するかメールをください。

そして最後のお願いは、引かないでください。お願いですから引かないで。

ひっ捕まえる


 なんだか携帯電話で通話をしながら運転している人が多すぎる。しょっちゅう見かける。こんなこと言うと「そんなことない!」と怒られるかもしれないけど女性に多い。もちろん男にもいます。あくまでも自分だけの統計なので、女性のみなさん叱らないでください。

 で、何が危ないって、センターラインはみ出して走ってくるのが危ない。ニコニコしながら走ってくる。なんの話してるのか分かんないけど、週末空いてる?うん空いてるけどなに?餅でも食べに行こうヨ!とかそんなんでしょ?運転に割り当てられてる意識なんて7パーセントくらいなんじゃないかな。残りはぜんぶ餅のこと。おかげでこっちは、いつもより多めにキープレフト走行しておりますー。なんてことになってしまう。危ない。

 2004年11月の道路交通法改正によって携帯電話を使用しながらの運転が禁止行為となったのはご存じの通り。もちろん違反すれば罰則を受けなきゃならないんだけど、身近なところで違反したとかしないとかの話を聞いたことが一度もない。身近じゃなくても聞いたことがない。

 きっと取り締まりなんてしてないんだろう。彼女らはそれを十分に分かっていて、それをいいことに運転中であっても臆することなく餅を食いに行く約束を取り付ける。そして彼女らは、「ふふ、捕まえられるかしら?捕まえてごらんなさい」と思ってるはずで、そして僕は僕で「キャッツアイか!」と助手席から突っ込みたいと思っている。

 そんなことを考えていたら、化粧をしながら運転する車が向こうからやってきてすごく驚いた。視線は完全にコンパクトの鏡に向けられている。食パンくわえながら慌てて登校するみたいな感じだった。これから餅でも食べに行くのかなー。とか思っていたら今度はジャンプを読みながら運転する男が向こうからやってきた。道路でくつろいじゃいけません。

お茶目にまみれて


 みなさんは、最近の上戸彩の言動について何か言いたいことはないでしょうか?

 「つっぱりのこと分かってないっしょ?」
 と学ランとリーゼントで登場し力士にも着させた挙げ句、勝てますか?知らなーい。

 「入りんしゃい!」
 ゴルフのパットをうまく決めるためのアドバイスとして、片足を上げ両腕を突き出したコミカルなポーズで叫ぶ。

 「密着取材ですから!」
 そう宣言し、取材対象であるサッカー選手と自分とをベルトでくくり付けての強引な取材。

 オロナミンCのコマーシャルなのだが、どれも見る度にイラッとくる。宣言するが、私は決して上戸彩が嫌いではない。むしろ好きである。なのに、とめどなくこんこんと湧き出る苦い唾液のような苛立ち、急いでチャンネルを変えたくなるほどのスピード感を伴う嫌悪感は何だ。その正体は。一体何なのだ?

 お茶目。突っ張りとツッパリを掛けた学ラン姿、理解不能なコミカルなポーズ、密着取材での物理的な密着。全てに共通するお茶目という要素。これが苛立ちの元になっているのだと私は睨む。では、お茶目の何がいけないというのか。

 お茶目の重ね着。上戸彩本体がアヒル口というお茶目要素を孕んでいるにも関わらず、上記のようなお茶目コスチューム、ポーズ等を取ることにより発生するお茶目のミルフィーユ現象。食べろ食べろと執拗にお茶目大福ををぐいぐい口元に押しつけてきて、思わずその手を振り払うと悲しそうな顔をするばあちゃん。だけど、ぼく、もう食べれないよ、おなかがいっぱいなんだ、ごめんねばあちゃん。大福のたくさん詰まった口で必死に言い訳をするぼく。

 悲しきお茶目の過剰供給。
 ブラウン管から押し寄せるお茶目まみれの彼女に消化不良を起こし、私たちは癇癪を起こす。ああ、お茶目がまぶしい。

 金八先生の上戸彩が好きだった。性同一性障害の役ををローテンションで演じる彼女が。しかし、今の彼女のどこを切っても、顔を出すのはお茶目な断面のみ。フライトアテンダントを演じたドラマも、番組の宣伝を見ただけですでにお茶目で溢れていることが確認できたため、一度も見ていない。

 上戸彩はそろそろお茶目を脱いでもいいんじゃないのかと思った。

 参考資料
 以下のサイトで彼女のお茶目の一端を確認してみましょう。

 http://www.bb-navi.com/cm-douga/uetoaya.html

ライバルはガチャピン


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「必見! みんなの人気者・ガチャピンにインタビュー」
という見出しをYahoo!のトップページで見つけた。内容的には、ガチャピンのブログが本になったのだ、買ってね。という宣伝のためのインタビューで要するに茶番なのだが、そんな子供じみた揚げ足取りはせず、ガチャピンのことを着ぐるみではなく内臓のぎっしり詰まった一人前の有機生命体として捉えて読んでみることにする。

 ブログは夏休みの日記として始めたけど楽しいので続いている。パソコンはスタッフの人に教えてもらった。指が大きいから3つのキーを押しちゃう。ブログを更新するコツ。失敗してもあきらめない。いろんなことに挑戦したい。等々インタビューはそこそこに普通なものだったのだが、どうしても素直に読み飛ばせないくだりがあった。引用してみる。

――ガチャピンのブログを見て、ムックはどんな感想を言ってた?

「ほとんどは、“ほ~”“へ~”“ひぇ~” みたいなことしか言わないんだよね。でも、ムックのことを書いた日は、“ガチャピン、なんであんなこと書くんですかー!”とか “もっといいこと書いてくださいよ~”とかって言われるよ」

 出川哲朗が何かに対して懇願する姿をムックに重ねる。そして、感想には「ほ~」とか「ひぇ~」といった馬鹿のような発言しかしないことを知る。ムックはそんなにも“ろくでもない”キャラだったのか。もうひとつ引用してみよう。

――ムックもときどき書いているよね。ムックのブログはなぜないの?

「ムックはぼくが日記を書いているのを、たまにうらやましそうに見ていることがあるんだ。“ムックも書く?”って聞くと、いつも“いえいえ、毎日は書けませんから遠慮しておきます” って言うんだよね。毎日は書きたくないけど、ときどきは書きたいのかな? だって『ガチャピン日記』のふろく『ムック日記』を書いているときも、とても楽しそうだったしね」

 以前から思っていたのだがムックは不憫だ。ひとことで言えば扱いが雑。その切なさはコンビ芸人の売れてない方よりも深い。なんとかしてやって欲しい。頭にプロペラ付けてだらしなく口を開けた赤茶の毛むくじゃらをなんとかしてやって欲しい。なぜ日陰ばかりを歩かせる。いいのか?ムック。頑張れムック。立ち上がるんだムック。

 そうか、そうだったのか。いま気づいた。僕のムックに対する不憫という感情。それは無意識のうち彼を自分自身に重ね合わせていたからなのだ。ムックは僕だ。無口で不器用で出川。ガチャピンのように器用には生きられない。ムックは僕なのだ。

 ガチャピンへのコンプレックスと、ムックへのシンパシー。これは僕にとって大きな発見である。2007年、この現実を受け止めて僕は歩いてゆく。頭にプロペラを付けて、だらしなく口を開け、毛むくじゃらの姿で、日なたへ向かって僕は歩いてゆくのだ。

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