林さんが不満げな表情でぶつぶつ呟いているので、どうしたんですか?と聞いてみると、「中林さんはずるいよな」と言って黙ってしまった。「どうかしたんですか?中林さんが」と返すと、ややあって「苗字に華があっていいよなあ。」と林さんは言った。
話を聞いてみると、「林」という苗字は地味すぎて嫌なんだそうで、その不満を手近にいる同じ職場の中林さんに向けたらしい。でも「中林」って特別華があるとは思わないんだけどなあ。あと、小林、中林、大林ってあるけどオレだけ何もない。いわば素林だ。とも言っていた。(素うどんからヒントを得たと思われる。)そして、「じゃあどういう苗字がいいんですか?」と聞くと、林さんは言った。
「薔薇林」
その極めて安直でありながら斬新な発想に舌鼓を打つと同時に、「大丈夫かな、この人」と心配にもなった。ちなみに、TSUTAYAで会員になるとき画数多いから大変ですよ?と諭しても「それくらい我慢する」と言い張った。
関係ないけど名前に薔薇って使えるんでしょうか?たとえば小川薔薇美とか。苗字が画数少なくてバランス悪いけど。薔薇美に釣り合うのは勅使河原かな。勅使河原薔薇美。見ただけで腱鞘炎になりそうです。
※11月3日追記
小比類巻薔薇美ってのも発狂しそうでいいですね。