甘らっきょうのキャッチコピーである。
こんなでまかせ、かつてなかった。
もう一度言おう。初恋の味、甘らっきょう。
息を飲むほどの、ずば抜けたデタラメさ加減。
どんな頓知を駆使しても成立しない組み合わせ。
それを成立させんがための工夫がパッケージに伺える。
ピンクのハートで包まれた「初恋の味」、「甘らっきょう」の文字。
さらに「Love Love Scallion」という英文を上部にあしらっている。
恋っぽい要素を盛り込むことによる既成事実の構築。
強引。
工夫じゃなくて、強引。Love Loveってなあ。
「ニイちゃん、聞き分けのないこと言うたらアカンで。
決まっとるやないけ、初恋の味は甘らっきょうに決まっとるやないけ。
な?分かるやろ?みんな大好きなんや。分からへんことないやろ?」
手法としては、街のごろつきがふっかけてくる因縁と大差ない気がする。