アポロ13号の生還ストーリーをテレビで見た。
酸素、電力、水を生成する酸素タンクの爆発により、乗員救出を優先すべく月面着陸を断念。乗員3人は独立した動力をもつ月面着陸船に乗り換えた。しかし、地球到着までに必要な酸素は積んでいない。やむなく生命維持の可能な最低限レベルまで動力を落とし、地上管制官の指令に従い、奇跡の生還を果たした。ざっくりと説明すればこんな感じである。
逃げ場のない宇宙空間のトラブルにあって、冷静かつ的確な判断を下す宇宙飛行士の、その精神力は感服に値する。もし私だったら、宇宙空間に放り出されただけで発狂してしまうのではないか。丸一日と置かず「インターネットしたいよー」「動ナビの更新をチェックしたいよー」などと駄々をこねるのではないか。などと考えて、ふと疑問に思う。宇宙飛行士の性欲である。いや、笑いごとではない。実際、「宇宙飛行士 性欲」というキーワードを検索にかけると数万件ヒットする。そして実際の宇宙現場では、流血騒動を含む多種多様なトラブルが発生している事実を知ることが出来る。訓練された宇宙飛行士であっても性欲をコントロールするのは非常に困難なのだ。それは、シチュエーションは違えども、かの南極観測隊が「南極二号」と呼ばれるダッチワイフを装備に加えたという公知の事実からも推測できる。
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以下は、アポロ13号と同様のトラブルに遭遇した、スポロン13号船内の会話を書き起こしたものである。
・ポール(船長)
・フレッド(着陸船パイロット)
・ティム(司令船パイロット)
フレッド「船長、我々は、助かるのでしょうかう?」
ポール 「管制塔の指示を信じるしかないだろう」
フレッド「それは、そうですが」
ポール 「酸素が足りないんだ。無駄口を叩くな」
フレッド「うう、ジェニファ」
ポール 「ガールフレンドか」
フレッド「もう一度、抱きしめたいです」
ポール 「地球に帰ったら抱きしめるがいいさ、何度でもな」
フレッド「今じゃダメですか? 今すぐ抱きしめちゃダメですか??」
ポール 「気持ちは分かる。だけどいいか? ここは宇宙だ、落ち着け」
フレッド「実はいるんです、ここに、ホラ」
ポール 「フレッド、お前それ、なんだ!?」
フレッド「ジェニファです」
ティム 「OH! ダッチワイフじゃん」
ポール 「どこに隠してたオマエ!」
フレッド「愛してるんです」
ポール 「そういうことじゃなくて」
ティム 「すでに膨らませてあるしー」
フレッド「抱いて、いいですか?」
ポール 「情事のあいだ、どうしてりゃいいわけ? オレたち」
フレッド「目、閉じてて下さい」
ポール 「あ、そうかー、ってダメだ! 興奮すると酸素がなくなる」
フレッド「どうせ助からないんでしょう?」
ポール 「そんなことな・・・うっ」
ティム 「船長! どうしたんですか?」
ポール 「案の定、酸素が、足りなくなって、きてる・・・らしい」
ティム 「しっかりしてください! 船長!!!」
フレッド「あああ、もう、ちくしょう見てらんねえ!!!」
ティム 「どうしたんだフレッド?」
フレッド「礼を言うなら彼女に言うんだぞ」
ティム 「ああ! ジェニファの乳首にハサミが!」
ポール 「フレッド、・・・・・・お、オマエ」
フレッド「早く吸うんだ!」
ティム 「そうか! コイツには新鮮な酸素が詰まってるんだ」
フレッド「コイツじゃねえ、ジェニファと呼べ!」
ティム 「ご、ごめんなさいジェニファ」
ポール 「す、すまんな、フレッド」
フレッド「切り取った乳首部分から吸え。いいか? 変な気、起こすなよ」
ポール 「分かってる」
ティム 「お、おお、船長の顔色が良くなっていく! あ、そして・・・・・・」
フレッド「チンコ立ててんじゃねえよ、テメエ!!!」
ポール 「す、すまん、つい」
ティム 「(爆笑)」
フレッド「あーもーやってらんねえ」
ポール 「まあまあフレッド、興奮するんじゃない、パフパフ!」
ティム 「カメセンニン!(お腹を抱えて爆笑)」
フレッド「ポール! テメエが一番興奮してんじゃねえか!」
ティム 「(笑いすぎて呼吸できてない)」
フレッド「野郎、興に乗りやがって、ジェニファから離れろ!」
ポール 「もうちょっとだけいいじゃんか」
フレッド「ティム、オマエも笑ってないでなんとかしろ!」
ティム 「ティムじゃないデス、”ティム・ヨンジャ”デス」
フレッド「ぜんぜん関係ねえこと言うんじゃねえ!」
ティム 「(呼吸困難になりながら引き続き爆笑)」
フレッド「あーもーオレたち絶対地球ムリじゃん(絶望に白目をむいて)」
ポール 「パフパフ(気持ちの良さに白目をむいて)」
ティム 「(笑いすぎの酸素不足で白目をむいて)」
管制塔 「スポロン13号、応答願います、スポロン13号、応答願います」
ポール・フレッド・ティム 「(白目)」
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はー、なんていうか、極端に疲れてると思考回路が著しく低年齢化して困ります。