先日、失神するかも。と思うくらいの腹痛に追い込まれたのですが、ブラックアウト寸前の間一髪、パンツを降ろすや否やといった感じで事なきを得ました。しかし安堵も束の間、実はこの時けっこうな尿意も併せ抱えていたのです。当然、放尿するわけですが、私にはどうでもいいような場面で合理化を目指す癖があって、この時も別段急いでいる訳でもなく、そのような必要性は全くなかったのですが、ウォシュレットでお尻を洗いながらの放尿を画策したのです。
つまり、時間短縮のための同時進行です。肛門を目指す放水がそのまま尿として出てゆくような、そんな側面図を思い描きながらウォシュレットの放水を開始し、いざ放尿を。と思ったのですが驚きました。出ないんです、尿が。正確には出せないと言ったほうがいいんでしょうか。催眠術にかかったみたいに一滴も出せないんです。意識が肛門の刺激に奪われてしまって――こういう言い方が伝わるかどうか不安ですが――尿を踏ん張ることが出来ないんです、刺激によるCPU使用率が100%に達していて放尿に意識を集中させることが出来ないんです。
まさか、けつめどが放水によって刺激されただけで尿意のコントロールが不能になるなんて。ああすみません、興奮のあまり「けつめど」などと「肛門」を表す北関東から東北の方言を使ってしまいましたが、考えてみるに生理現象である強烈な尿意をも封じるのですから、肛門を牛耳る者は世界を牛耳ると言っても過言ではないのではないでしょうか調子に乗りすぎました過言でした。とにかくこれは是非みなさん、はちきれんばかりの尿意の用意をして試す価値ありです。
えー、とは言いますものの正直に言いますが、訓練によりかなり強く意識すれば出ます、出すことが出来ます。ですが「なんだ出るんじゃねえか」などと言わず、ここはひとつ大人になっていただき、得も言われぬ制御不能感を味わっていただくのが正解かと思います。
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テキスト庵
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